日本におけるリバース・モーゲージ制度の利用促進に関する研究
−東京都における利用実態とシミュレーション分析をとおして−

劉 銑 鍾
指導:小嶋勝衞教授・根上彰生助教授・宇於ア勝也助手
  本研究は、リバース・モーゲージ制度が持ち家高齢者において、自助努力による老後生活の選択肢として活用できるような方法及び方策を探り、ゆとりある老後生活の選択肢として提案し、その普及・活用に寄与することを目的とする。そのため、リバース・モーゲージ制度の実態分析と両方式の比較を行った。
 まず、東京都内の福祉公社を対象としたヒアリング調査により、利用実態調査を実施し現況及び課題を把握した。それをふまえ福祉公社が資金源になって実施している直接融資方式と、民間金融機関を資金源としているあっせん融資方式について、シミュレーションにより分析し、より望ましい融資方式について検討した。さらにその結果から新しい仕組みの必要性を見出し、現状の改善方策として公的機関の創設を中心とした提案を行い、それによる期待効果及びこれらの見通しを予測した。
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