AHP手法を用いた道路整備総合評価に関する研究
−国道51号を中心として−

中村 智彦
指導:榛澤芳雄教授・三橋博巳助教授
 現在決定されている道路整備優先順位は、道路利用者の快適性のみが考慮されている。しかし、道路整傭は道路だけでなく周辺の環境や住民に多大な影響を与えている。そのため、現在では周辺住民の意向を取り入れ、環境や利便性等を考慮して道路整備優先順位を決定する必要がある。そこで本研究では、利便性や環境及び周辺住民の意向等を考慮した道路整備優先順位の決定へAHP手法の適用を試みた。そのパイロットスタディとして国道51号を分析対象道路とした。その結果、AHP手法の重要性尺度において、分数尺度を用いることにより、多くの住民や道路管理者の意向を考慮して道路整備優先順位の決定ができることを明確にした。
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