地下鉄建設における阻害要因に関する研究

福田 圭子
指導:榛澤芳雄教授・小嶋勝衞教授
 交通問題の解決の切り札として地下鉄整備が急がれる一方で、東京において、昭和40年代後半から50年代前半にかけて相次いで地下鉄建設反対運動が発生した。そこで、反対運動の実態を7号線、11号線、8・13号線の3事例を対象として捉え、その背景を明らかにするとともに阻害要因の分析を試みた。地下鉄の建設時には用地取得問題、環境問題等の問題があり、自然環境や生活環境の破壊を理由に沿線住民による建設反対運動は発生しているが、4大公害訴訟、公共事業に対する訴訟、環境対策の関連法の制定等を社会背景としていたことを指摘し、これをもとに阻害要因対策の提言を行った。
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