「宅地開発等指導要綱」の改訂による土地利用の変質に関する基礎的研究
−横浜市の事例分析を通して−

富知見 好範
指導:浅香勝輔教授
 地方公共団体の定める宅地開発等指導要綱及びこれにもとづく行政指導については、良好な都市環境を形成する上で一定の役割を果たしてきてはいるが、反面、その一部に行き過ぎがあることが従来から指摘されている。近年、住宅地供給をとりまく社会経済状況は、指導要綱が多く制定された昭和50年代当時とは大きく変化してきているところであり、住宅地開発の小規模化が進んでいる。本研究では、地方公共団体の先導的役割を果たしてきている横浜市宅地開発要綱に着目し、民間開発のモデル図によるシミュレーションにより、土地利用の変質を経年的に分析し、現在における土地利用の問題点を指摘し、今後のあり方についての提案を行った。
戻る