チェーンストアの業態特性に着目した商店街の回遊行動と店舗間構造に関する研究
−大都市部の商店街を対象として−

川端遼太
指導:根上彰生教授・赤澤加奈子助教
  本研究はチェーンストアが増加した商店街の来街者の回遊行動および店舗間構造の実態を明らかにし、チェーンストアの業態特性が商店街に与える影響を明らかにすることを目的としている。現在、商店街の多くが従来からの個店とチェーンストアが混在する形で構成されている。結論として、商店街においては店舗の立地よりも、店舗の業種業態が回遊行動に大きく影響を与えており、チェーンストアの割合が高くなるほど、店舗間構造は細分化され回遊行動の発生範囲が小さくなる傾向にある。今後、商店街組合がチェーンストアの業態特性を把握した上で、商店街のテナント分布をマネジメントすることで店舗配置の最適化が可能になることが示唆された。
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