街並み誘導型地区計画と用途別容積型地区計画の併用による効果に関する研究
−神田和泉町・神田佐久間町地区を対象として−

小林 剛
指導:根上彰生教授・赤澤加奈子助教
  千代田区では1970年代から続く都心定住人口減少問題や都市部の防災性向上対策の一環として、1997年に街並み誘導型地区計画と用途別容積型地区計画を併用し、併用型地区計画と称し新たな地区計画の仕組みを導入した。地区計画は民間の建築活動の規制・誘導が主な目的であり、事業の実現性やその時期に係る不確実性は高い。そのため各々の敷地における個別の建築活動及び敷地更新の実態や、地区計画範囲における既成市街地の街区変容に関する具体的な分析は行われてこなかった。
 以上から本研究では神田和泉町・佐久間町地区を対象に、併用型地区計画の現段階の評価及び効果を明らかにすることを目的とし、今後の運用上の課題について言及している。
戻る