新線開通による分譲マンションの立地誘導効果に関する研究
−足立区内における日暮里・舎人ライナー沿線地域を対象として−

野澤 稜
指導:根上彰生教授
  日暮里・舎人ライナーは平成20年に開業した日暮里駅から見沼代親水公園駅を結ぶ新交通システムであり、交通不便地域ゆえに生じていた交通渋滞緩和を目的として建設された。平成27年度には混雑率が全国で9番目となるなど開業時から旺盛な需要に支えられており、これは日暮里・舎人ライナーが転入人口の増加を誘い、いわゆる分譲マンションを中心とした不動産開発を促進させたと考えられる。足立区も日暮里・舎人ライナーの開通により、ファミリー向け住宅の供給不足といった住宅政策の課題の解決につながることを期待してきた。そこで、日暮里・舎人ライナーの開通効果により、足立区の政策意図が実際に達成されたのかを検証した。
戻る