水田を中心とする農村景観保全に向けた「コンパクトファーム」の提案と実現化方策に関する研究
−岐阜県恵那市岩村町富田地区をケーススタディとして−

小泉雄大
指導:岡田智秀教授・横内憲久特任教授
  わが国は、減反政策による転作地の増加をはじめ、少子高齢化や人口減少問題による農業就業人口の減少に伴う耕作放棄地の増大など、農村景観形成にかかわる農業経営問題が露呈している。これにより、農村景観の中でも日本古来の原風景として認識される水田景観は、その魅力と価値が薄れつつある。
 そこで本研究では、農業就業人口の縮小に応じて、集落全体の農地をコンパクトに縮小させつつも、美しい水田景観の創出を目指す新しい農村景観保全方策として「コンパクトファーム」を提案し、その実現可能性を実施主体となりうる個人農業従事者と集落営農組織を対象に、本提案の実施に適する事業主体とその活用に伴う具体的運用方策について考究した。
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