都市再生特別地区における公共貢献の効果に関する研究
−全国の竣工事例を対象として−

大江光平
指導:根上彰生教授・長岡 篤助教
  都市再生特別地区は、従来の都市開発に関係する制度のような運用基準が定められておらず、事業者によって提案された事業素案を都市再生への貢献度合から評価することで、容積率の割増による大規模かつ多様な都市開発が実現されている。
 事業素案の評価には、計画する地域に相応しいと考えられる施設とともに、事業完成後に該当地域で行われるサービスの供給などの公共貢献も大きく考慮されている。
 本研究では、全国74地区の特区のうち、竣工済みの42地区を対象として、事業者の提案内容を踏まえ、施設及びソフト貢献の両面から、特区が地域に与える持続的な効果を明らかにし、地域主体の都市再生のあり方を示すことを目的とする。
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