都市部のウォーターフロントにおける飲食店の夜景成立要件に関する研究
−「東京夜景」に着目して−

稲葉諒介
指導:横内憲久教授・岡田智秀教授
  本研究では現代の夜景鑑賞が生まれるきっかけとなった都市部のウォータフロントに着目し、飲食店から眺めるウォータフロント夜景の特徴とともに、視点場となる飲食店の立地特性や営業特性等の分析を通じて、ウォータフロント夜景の魅力を実現する飲食店の成立要件を明らかにすることを目的とする。その結果として、分析対象店舗は首都圏の一般的な飲食店と比べ、8倍も長期間にわたり営業を継続しており、これらについて水際線からの立地距離の特徴を把握したところ、ウォータフロント周辺の立地が重要となることを示した。さらに、ウォータフロント夜景の構図の分類および特徴の把握を行った結果、全4型が得られ、各型を構成する飲食店の共通性から、各型でそれぞれ異なる成立要件を明らかにした。
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