東京都内における「遊水池空間」の整備方策に関する研究
−河川調節池・宅地調整池を対象とした管理体制の実態と整備方策について−

角田 裕紀
指導:横内憲久教授・岡田智秀教授・押田佳子助教
  高度成長期の急速な都市化によるインフラ整備と近年の異常気象により、中小河川が氾濫を引き起こしている。この治水対策として整備された河川調節池や宅地調整池など雨水貯留施設を対象に、地域住民が集う場となる「遊水池空間」の整備方策を導出することを目的としている。まず、東京都内の貯留施設を施設数や平常時利用導入の有無などで分類した。さらに、平常時利用割合の低い宅地調整池について、自治体へのヒアリングから阻害要因を把握し、その解決策として河川調節池の事例から、施設利用者の安全性向上と管理費の抑制のために「中間調節池の設置」と、即応性の高い管理と賑わいが創出可能な「地域団体との共同管理」を導出し、提案を行った。
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