東日本大震災を契機とした「高台移転」における高台部居住の維持に関する研究

西野 拓人
指導:横内憲久教授・岡田智秀教授・押田佳子助教
  現在、東日本大震災の被災地では地域を復興するにあたり、津波から生命や財産を守るのに有効といわれる「高台移転」が実施されている。「高台移転」は過去に実施した事例により津波に対する有効性が実証されているものの、事例のなかには時間の経過に伴い、生業などを理由に現地復帰をし、その後の震災で被災を繰り返している事例も多く存在する。そのため、「高台移転」を実施するにあたっては、有効性を維持するためにも実施後における人々の高台部定住が重要になるといえる。そこで本研究では、現在「高台移転」が実施されている宮城県石巻市雄勝町を対象に、高台部定住を維持していくうえでの留意点について検討した。
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