みなとまちづくりにおける地元団体の役割に関する研究
−八幡浜港・小名浜港・鹿児島港における取り組みの比較を通じて−

川名部 弘揮
指導:横内憲久教授・岡田智秀教授・押田佳子助教
  古くより、わが国の港湾は、交通・物流の拠点として、地域経済の中核を形成してきた。しかし、近年では、物流施設の集約・縮小により、港湾空間の遊休地化が進行し、地方都市では、既存商店街の衰退や少子高齢化に伴う地域活力の低下に脅かされている。そこで、港湾を核として地方都市の活性化を図る「みなとまちづくり」が模索されている。しかし、地域を見ると港湾空間を管理する港湾行政と背後地域を管理する都市行政に分かれ、行政主導では困難な状況にある。本研究は、都市行政と港湾行政のはざまにあるみなとまちづくりを推進させるため、新たな担い手として注目される地元団体に着目し、3事例の比較を通じて、その役割を提示するものである。
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