地下街の成立要因に関する研究
−運営実態及び周辺環境に着目して−

森山 賢一
指導:根上彰生教授
  わが国は世界的にみても過密な状態にあり、限られた空間を有効利用すべく地下街の建設が行われてきた。多くの地下街において駐車場不足の解消や、歩車分離動線を確保するための地下歩道整備が設置の大きな目的であった。しかし、地下街新設に関しては厳しい法規制があり、新設及び増設へのハードルは高い。国の定めた法規制自体は地方分権の流れの中で廃止されたものの、各地方自治体の用いている規制はこれまでの規制に準拠している。そのなかでも駐車場面積割合と店舗面積割合については変わっていない。本研究では地下街の運営実態及び周辺環境を調査し、地下街の成立要因ならびに促進を阻害している要因について把握し、適正化された制度を提案した。
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