歴史変遷から捉えた「水郷こしがや」の地域形成に関する研究
−水郷としての地域アイデンティティ−

馬上 和祥
指導:横内憲久教授、岡田智秀准教授(兼担)
  かつて水郷として親しまれた越谷市は、都市化の急進に伴い、これまで多くの水路等が暗渠化されるなど、豊富に存在した市内の水辺は積極的な活用策が見出されてこなかった。これに対し本市は現在、景観行政団体へと移行し「水郷こしがや」の復権を目指した景観計画策定をめざすものの、市内の河川・用排水路等の具体的活用方策は未だ明確になっていないことに加え、越谷市民における水郷の捉え方も曖昧なものとなっているのが現状である。そこで本研究では、「水郷こしがや」を象徴づける越谷市内の河川・用排水路に着目し、地域形成過程の分析を通じて水郷としての地域アイデンティティを導出し、今後の本市の水郷まちづくりの示唆を得た。
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