東京都墨田区における住宅耐震化促進策の効果に関する研究
−墨田区耐震化助成事業に着目して−

平田知明輝
指導:根上彰生教授
  わが国には多くの木造建築物が存在し、近年特に問題視されているのが昭和56年以前の“旧耐震基準”で建設された木造建築物の耐震性問題である。そこで本研究では東京都内最大の木造住宅密集地域面積を有する墨田区を研究対象地区として設定し、文献調査、ヒアリング調査、データ解析により墨田区の耐震改修制度(耐震・バリアフリー改修促進支援助成制度を含む)による区内建築物耐震化の進展状況を明らかにし、耐震化阻害要因について調査する。エリア別耐震環境の分析により区内の安全性を調査するだけでなく、各種制度利用実態から制度別の耐震化に関する効果特性を整理することで区内木造住宅の更なる耐震化に寄与することを目的としている。
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