坂道が商店街に与える空間的影響に関する研究
−傾斜角より捉えた店舗の部分秩序について−

平出 崇文
指導:横内憲久教授、岡田智秀准教授(兼担)
  商店街は都市のなかでも賑わいのある空間であるが、一見すると非常に無秩序な空間を形成していることが指摘されている。その一方で、芦原義信は自著「隠れた秩序」において「部分からの発想」を提言しており、この全体を見ると無秩序なのだけれども、ある点に着目した時に「部分」に秩序が表れるということについて、商店街をある特定の視点から眺めた時にひとつの部分秩序が存在するのではないかということと、それを活かした展開こそが商店街の魅力形成につながるものと考える。そこで、本研究では、部分の秩序を見出すべく、坂道の商店街において傾斜角度と店舗構えの関係に着目し、坂道の傾斜が商店街に与える空間的影響について明らかとした。
戻る