明治期における山形市の市街地形成に関する研究
−三島通庸の官庁街づくりを契機として−

後藤ゆかり
指導:宇於ア勝也准教授
  本研究では、三島通庸による山形市の市街地形成について、三島の人物像と時代背景を整理し、三島の経歴・思想との関係をふまえ、公的な史資料とわずかな人物像を示す資料や地図をもとに三島の行った山形市街地形成と官庁街の形成の過程とその特徴を明らかにしたが、それは三島個人の熱意というより明治政府の意向を強く反映したものであった。明治維新後いち早く近代的な都市建設が行われたのは、実行力をともなった三島の手腕がおおいに発揮された結果といえる。
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