歴史的観光都市「鎌倉」における「徒歩観光」構築に関する研究
−「通り」の空間特性に着目して−

瀬畑 尚紘
指導:横内憲久教授,岡田智秀准教授(兼担),押田佳子助教(兼担)
  神奈川県鎌倉市は、現在年間約1900万人もの観光客が訪れるわが国を代表する観光都市であるが、今後の世界遺産登録に伴い、観光客の飽和状態が懸念される。そこで、鎌倉が観光都市として発展するきっかけとなった近世の「徒歩観光」を見直し、促進させることは観光客を効果的に分散させ、鎌倉全域を潤す上でも有効な手段であると考える。
 以上を踏まえ、本研究では、「徒歩観光」を推進する上で、必要不可欠な移動空間である「通り」への注目が重要であると考え、近世から近代の鎌倉地域における主要な「通り」を抽出し、その空間特性を捉えるとともに、徒歩観光として重視された「通り」に対する当時の観光客の意識や空間的価値を明らかにした。
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