災害復興基金の住宅再建支援事業に関する研究

兒玉秀一郎
指導:三橋博巳教授
  本研究では、災害復興基金の住宅再建支援において被災者から寄せられた「1)支援内容」、「2)支給額」、「3)支援を受けるまでの期間」の不満についての各基金の要因を把握し、改善策を提案することを目的とする。
 1)支援内容では、利子補給事業では適用要件の選定における困難性が、一部補助事業では、限定的な支援が要因と捉えられた。2)支給額では、被害規模に対する基金と義援金の割合が阪神等の大震災時に支給額が低くなる要因となり、基金と義援金の支援には限界があることが捉えられた。3)支給を受けるまでの期間では、基金の事務手続きの煩雑化が要因と捉えられた。提案としては「申請から支給までの流れのワンストップ化」が有効と考える。
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