景観教育における支援体制の構築に関する研究

遠藤 克則
指導:横内憲久教授・岡田智秀准教授(兼担)
  わが国では2004年の景観法施行により、地方公共団体の景観形成が促進される一方で、市民にとって景観の意味や役割が必ずしも認識されているとはいえない。これを受け、国土交通省は2007年に、景観形成に対する人材育成の必要性から「景観まちづくり学習」を試験的に実施したが、その成果の有無は未だみえてこない。そこで本研究では、景観学習を実施した全78小学校から、行政機関と地域住民との協働に特徴がある5校を対象とし、景観教育の成果向上のための支援体制を導出した。その結果、児童の「変転的理解」を留意することに加えて、現地踏査やグラフ指標等の学習理解を図るツール、景観教育実施における組織体制(学校+地元組織)を提案した。
戻る