市街地再開発事業の周辺環境への影響に関する研究
−東京都港区における3事例をもとに−

海老原敬宏
指導:宇於ア勝也准教授
  市街地再開発事業はその規模の大きさゆえ、事業の影響が周辺地域にも及ぶと考えられる。そのため事業区域内のみならず、周辺地域への影響を考慮した再開発を行うことが、都市改善ならびに地域活性化に必要である。そこで東京都港区における主要3事例に着目し、土地利用・土地価格・行政計画から、周辺環境への影響を分析した。
 その結果、1)事業の影響は距離との相関性を有していること、2)事業の相互作用により、事業間を結ぶ地区により大きな影響が表れること、3)事業区域のみならず、周辺地域を考慮した計画により、連鎖的な再開発を誘導していること、4)周辺地域では土地利用の集積化が活発化していることが明らかとなった。
戻る