静岡県熱海市における分譲別荘地開発の変遷に関する研究 |
赤澤加奈子 |
指導:三橋博巳教授 |
戦前に推進された静岡県熱海市の分譲別荘地開発について検討した。開発地と開発の推進過程の検討から、開発は田地、農村から開始され主に山林で推進された。また、熱海では外部者による土地所有率が高く、特に分譲地開発の用地として大半を占めた山林による外部者所有率が高かった。さらに、開発者は東京に代表される外部者が大半を占め、別荘所有者による開発も推進された。熱海において開発者は有力者として存在していたことが窺え、分譲地開発の多発、事業が円滑に推進された一要因となったことを指摘した。交通網の急速な発展による急激な近代化の加速も背景となり、戦前の熱海では分譲別荘地開発が多発した。 |
戻る |