都市内における水上交通の新たな意義と成立要件に関する研究
−京浜港の水上交通の運用実態を通じて−

塩原 大亮
指導:横内憲久教授・岡田智秀専任講師
  観光地として賑わいを博するわが国のウォーターフロントにおける交通手段である水上交通は、近年利用の推進が図られている。しかし、航路数は年々減少傾向にあり、継続的に運航を行うことは困難であり、都市内において利便性に劣る水上交通が他の陸上交通と競合するのは困難であることを意味している。そこで、気軽に非日常的な体験が可能であるなど他の交通機関にはない魅力を有する水上交通が都市内において様々な付加価値を提供する交通機関として成立するための要件を実態調査より捉えた。その結果、@1000円以下の運賃設定A30分前後あるいはそれ以下の運航時間を設定し可能な限り運航本数を増便することなど、11の成立要件を明らかとした。
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