給油所における土壌汚染の実態と対策に関する研究

田村 華本
指導:三橋博巳教授
  車社会の現在、燃料供給施設として給油所は我々の生活に身近な存在であるが、そこは日常的に危険物の地下貯蔵に起因する土壌汚染のリスクを抱えた施設である。
 15年ほど前から給油所は減少し始め今後もこの傾向は続くとされる中、汚染の可能性のある跡地が増加するが、土対法における規制の対象になることは少なく、汚染の実態が掴みにくい。
 給油所構造を規定する消防法が要求する漏洩防止や感知機器の閾値以下の漏洩や樹脂製配管材の透過漏洩の存在に着目し、給油所に「漏洩はある」との視点で、給油所の土壌調査による土壌汚染の実態から、火災安全に主眼を置いた現行規制にプラスして土壌汚染に対する給油所の取扱いの方向性を提示した。
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