地方都市における港湾の活性化方策に関する研究
−港湾活性化に取り組む先進事例の土地・施設利用に着目して−

佐藤 隆二
指導:横内憲久教授・岡田智秀専任講師(兼担)
  近年、小規模な地方都市は既存商店街の衰退など地域活力の低下に瀕している。そこで、こうした地方都市の活性化を担う空間資源として、わが国に1042港存在する港湾のうち地方港では、港湾ならではの広大な公共空間や既存港湾施設の有効活用が模索されている。こうした水辺の公共空間における賑わい活動は河川敷や護岸上などで進められたが、小規模な公共空間の短期・単発的な活動に留まっている。そこで本研究では、港湾管理者と民間との連携による港湾空間の長期的な活用を促すため、港湾活性化に取り組む先進事例を対象とし、特に土地・施設の権利関係、使用料、法規制などの観点から港湾の有する特性を考察し、港湾活性化方策を提示した。
戻る