重要伝統的建造物群保存地区における空き家利活用方策に関する研究

後藤 将人
指導:小嶋勝衛教授・根上彰生教授・宇於崎勝也准教授・川島和彦専任講師
  近年、「重要伝統的建造物群保存地区」においても空き家化の進行がみられ、空き家化した伝統的な建物等を利活用するため、行政や民間組織等により各地区でさまざまな空き家利活用方策の取組みがみられるが、模索していることが現状であると認識できる。そこで、全国的状況の把握から、先進的といえる詳細調査事例を選定し、@空き家利活用方策に取組む際に求められる組織体系、A空き家化した伝統的な建物の利活用における行政の支援策、B文化財的価値の維持・向上のための空き家利活用方策について実態分析をふまえ、得られた知見を現行制度による実現性および課題について検討することで、今後の重伝建地区における空き家利活用方策を示した。
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