まちづくりにおける臨港地区の今後の位置づけに関する研究
−主要5港の運用実態を中心として−

松本真奈美
指導:横内憲久教授・岡田智秀専任講師(兼担)
  わが国の都市計画法および港湾法に規定される「臨港地区」は、円滑な港湾利用の増進を図ることを目的に指定されている地域である。しかし近年の社会的要請を受け、現在の「臨港地区」は港湾的利用と都市的利用の双方が認められるなど、本来の理念がゆらいでいる。そこで、「臨港地区」における現在の社会ニーズを踏まえた今後の方向性を導くために、まず「臨港地区」が制度化された歴史的経緯を把握する。そして主要5港を対象に、まちづくりにも配慮した港湾空間の必要性が示され、「臨港地区」の土地利用の転換点となったと考えられる「レベル通達」およびその中で示された新たな土地利用の考え方である『無分区』の運用実態を明らかにした。
戻る