「虹の松原」における松林の景観価値の生成に関する研究
−管理内容と景観価値との関連性について−

渡辺太樹
指導:横内憲久教授・岡田智秀専任講師(兼担)
 近年、人々の生活様式の変化や維持管理不足によって松林は放置状態となり、広葉樹に遷移されることで、「白砂青松」などの景観を愛でることは難しくなってきている。今後、このような荒廃が進行していくと、海浜特有の景観だけでなく、これまで地域に根付いてきた景観価値も失われてしまい、わが国の海浜は地域の個性も見出せない画一的な景観を露呈することになる。
 そこで、この問題の解決策となるべく松林の景観価値を生成させる手立てを導くため、松林の管理や日常的な関わりを通じてできた景観がその土地の景観価値として根付いてきたことをふまえ、「松林の管理内容と景観価値との関連性」を具体的に捉えた。
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