東京のウォーターフロントが担った機能とその空間分布の変遷に関する研究
−震災復興期以降を対象として−

寶泉立夫
指導:横内憲久教授・岡田智秀専任講師(兼担)
  ウォーターフロントは、陸域と海域を合わせもつ空間であるがゆえに、これまでの長い歴史の中では、陸側と海(港)側、両者からの要請に応じながら空間が形成されてきた。こうした空間の成り立ちの特異性をふまえ、これまでの東京のウォーターフロントの形成過程と、その歴史的変遷の意味から将来のあり様を見出すために、本研究では、震災復興期以降から現在まで(1931〜2000年)の東京の水辺空間を対象に、その形成過程を通史として明らかにした。
 その結果、全70年間の東京のウォーターフロントは、行政による政策や民間の利用に影響を受けたことで、5度もの大きな変貌を遂げながら空間が形成されていたことを捉えた。
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