既成商業地の再整備に関する研究
−地価分析を中心に−

遠藤広正
指導:小嶋勝衛教授・根上彰生教授
  本研究では、都市間競争や郊外開発に左右されない持続的な資産価値を形成するため、例えば「街並み景観」「地場産業」「歴史的建造物」など地域固有資源を活かした既成商業地の再整備により資産価値(地価)を維持させた事例に着目し、それに伴う「街並みの変化」「業種・業態の工夫」を客観的・合理的に数値化することを目的とした結果、事業所統計調査データを利用した主成分分析から「飲食業」が地域の固有資源を活かしたまちづくりにおける重要な要因となっていることを数値的・客観的に示し、さらに地価分析の結果「飲食業従業者」が増えている「歴史回廊系」の既成商業地は、近傍従来商業地に比較して地価の落ち込み幅が小さいことを明らかにした。
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