代償ミチゲーション制度の適用方策に関する研究
−ミチゲーションを導入した埼玉県志木市を対象として−

宍倉正俊
指導:横内憲久教授・岡田智秀専任講師(兼担)
  わが国でミチゲーション(影響緩和手法)を広く適用するためには、開発によって失われる自然環境を修復・造成する「代償」(代償ミチゲーション)について、具体的な手立てを確立する必要がある。本研究では、条例においてミチゲーションの実施を明文化し、かつ実践する埼玉県志木市を対象に、ミチゲーションの運用実態を調査した。その結果、志木市において円滑に「代償」を実施するためには、「代償」を行う事業用地の取得と、自然環境の造成を行う技術について支援策が必要であることを捉えた。その解決策として、貸借地を活用した「代償」の支援事業『土地貸借型ミチゲーションバンキング』を考案し、その実現可能性について検討した。
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