東京都千代田区における住宅付置制度の効果と運用方策に関する研究

吉田充則
指導:小嶋勝衞教授・根上彰生助教授・宇於ア勝也専任講師
  東京都千代田区では著しく減少した定住人口を回復するために緊急避難的な措置として、1992年(平成4年)に住宅付置制度を創設した。制度の普及により開発事業者の協力のもとで、人口の回復に一定の効果があり、千代田区の人口は微増に転じた。しかし、いまだに人口5万人の回復には満たず、政策目標が十分に達成されたとはいえない。
 本研究は都心居住促進を目的として実施された制度のうち、住宅付置制度に着目し、千代田区における住宅確保および定住人口確保の実効を明らかにして、制度の課題を抽出し、課題の改善方法および実効の向上を図る運用方策について若干の提案を行っている。
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