台湾の区段徴収制度に関する研究
−開発利益に着目して−

謝 宜哲
指導:小嶋勝衞教授・根上彰生助教授・宇於ア勝也専任講師
  台湾における土地活用政策の中で、平均地権制度の中の「区段徴収」制度がよく利用されている。「区段徴収」は、政府が特定の事業を実施するために、一定の区域を定めて、その土地及び地上定着物をすべて収用して土地の区画を整理し、宅地等の造成を行い、必要な公共施設を整備したうえで、公共施設および特定の事業・公営住宅等に供する土地以外の建築に利用できる土地を、元の土地所有者等に優先的買い戻させる制度である。本研究では、文献調査にもとづき、台湾の区段徴収制度の仕組みを整理し、ケーススタディを通じて、区段徴収実施後に生じた開発利益を政府と土地所有者の立場に応じて評価を試みている。
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