市街地土壌汚染の実態と処理方策に関する研究
−民間土地取引に与える影響に着目して−

古郡ゆう子
指導:三橋博巳教授・田中啓一教授
  近年、市街地における土壌・地下水汚染が顕在化し、社会問題となっている。土壌汚染は放置すれば重大な環境の危機をもたらすだけでなく、その対策に多大な時間と費用を要することから、円滑な土地利用を阻害する要因ともなりうる。今後、都市部においては、土壌の浄化や保全を図るとともに、土地の流動化を促す施策が経済の活性化の点からも必要である。
 本研究では自治体へアンケート調査を行い、市街地土壌汚染の実態と特質を把握した。さらに具体的な土壌汚染事例及び不動産業者へのヒアリング調査を通して民間土地取引における問題を明らかにした。本研究ではこれらを踏まえ、効果的で実効性のある土壌汚染の処理方策について提言を行った。
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