環境からのまちづくりに関する研究
−大都市における生物多様性を促す都市計画手法の検討−

内田貴裕
指導:横内憲久教授
  本研究は、大都市における生物多様性を促す環境からのまちづくりが必要であるとの認識から、東京都心3区に生物生息に適した緑地を創造する都市計画(法制度)を検討してきた。
 まず現行制度の問題点を明らかにしたところ、従来の施策では生物生息範囲の拡大には不十分であることが捉えられた。
 そこで、そのための対策として都市開発諸制度等を用いた民有地の積極的な活用を提案し、具体的な緑地創造の手法(都市計画)を導いた。都市開発諸制度といった、都心でなければ成立し得ない制度の活用による、本研究で示す緑地創造の手法は、大都市の特徴をいかしたものであり、民間と行政の整合性をとることができる大都市ならではの有効な手段であるといえる。
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