土地区画整理事業における建設コンサルタントの新たな役割に関する研究

大越正之
指導:横内憲久教授
  行政が施行する土地区画整理事業は、近年、さまざまな要因の変動により長期化する傾向にあるといえる。こうした状況を踏まえ、本研究では、行政の補完的役割を担っている建設コンサルタントが、事業を円滑に執行するために効果的な役割を担うことができると考えられることから、現状の土地区画整理事業における役割や問題点を調査・分析を行った。
 この結果、住民との合意形成に関する権限を建設コンサルタントへ委譲するとともに、住民の意向を的確に事業へ反映させるために、土地区画整理審議会へ学識経験者として参加することや、事業に関する計画などを照査し、必要に応じて内容修正を行うことを建設コンサルタントの新たな役割と位置づけた。
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