都心の子育て環境を活用した居住促進方策に関する研究

中田三保子
指導:小嶋勝衞教授・根上彰生助教授・宇於ア勝也専任講師
  「バブル経済期」に地価が高騰した都心では高い居住費と既存の居住環境が脅かされる状況になったために、子育て世帯を中心とした人口流出が加速、偏った人口構成になった結果、新たな問題が発生した。バランスのよい人口構成の実現が活気ある都心居住をもたらすことから子育て世帯の確保は急務である。
 本研究は東京都千代田区を対象とし、区民住宅の事例を中心に都心固有の子育て環境の特性や利点を明らかにし、それらを享受しようとする転入世帯を導くべく積極的な評価を行うことを目的とする。その結果、各地区特有の環境を積極的に評価しようとする子育て世帯があること、地区ぐるみでの子育て支援策と住居費負担の低減を求めていることが確認された。
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