「特定商業集積整備事業」による商業活性化に関する研究
−八日市市をケーススタディとして−

田中 一樹
指導:小嶋勝衞教授・根上彰生助教授・宇於ア勝也専任講師
 近年、中心市街地の核である商業地での活力低下・衰退が多く見られるようになっている。本研究はこの問題に対応するため、商業集積法にもとづき地元中小小売店舗が商業集積事業に参加した場合に、どの程度営業・運営状態を向上できるのか、また、同法適用時の基本構想と現状との違いを把握するために、実態調査により問題点を明確に整理している。ヒアリング結果から当初策定された基本構想と現状は大きく乖離し、地元中小小売店舗の救済という点では十分な解決策になり得ていないことを明らかにした。また、大規模小売店舗と中小小売店舗、商店街が共存共栄できる街という事業の目的を実現するために、今後は定期的な実態調査の必要性や、中心市街地活性化法の活用など根本的な原因究明と改善を提案した。
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