民営鉄道の車両基地が住民の生活空間に及ぼす影響に関する研究

田口 正樹
指導:浅香勝輔教授
 本研究では、民営鉄道の車両基地が住民の生活空間に及ぼす影響、とくに交通アクセスに及ぼす影響を中心として具体的に示した。その中で、車両基地における住民の交通路への影響については、駅に近接し駅を被うような形状のものや複合的で複雑なものなど阻害が著しいことを明らかにした。また、交通路の阻害を避けるという視点から空間利用について検討した結果、地下の車両基地が騒音、日照といった観点も含めて望ましく、さらに、高架の車両基地でも高架下をショッピングセンターとするなど利用形態によっては地域住民に貢献することができ、近年対応を迫られている営業線の高架化に伴って車両基地を高架にすることも有効であることを指摘している。
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