有料駐輪場の整備方策に関する研究
−民営駐輪場の施設実態の把握を通して−

池田 文洋
指導:小嶋勝衞教授・根上彰生助教授・宇於ア勝也専任講師
  鉄道駅周辺における放置自転車対策において、近年の厳しい自治体財政や駐輪場利用率の低下といった問題は、公営駐輪場においても受益者負担に基づく有料化や効率的な整備の必要性を示唆している。そこで本研究では民営駐輪場の存在に着目し、『料金負担があっても自転車利用者に利用される駐輪場』を整備していく際の指針を検討している。その結果、民営駐輪場は公営と比較して料金負担が高いにも関わらず、その多くは宅内や駐車場の一部を利用した暫定的な施設となっている。しかし、駅により近いことや出し入れに困らない空間を確保できることから自転車利用者に受け入れられていることを明らかにし、今後の有料駐輪場の整備方策について若干の提案を行っている。
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