超高層マンションからの眺望価値に関する研究


吉田 誠


指導 横内 憲久教授

 都市における「眺望」の価値が、新たな財産的価値として認められるようになってきた。しかし、眺望価値を含んだ階層別効用比は、その構造が不詳で居住者側の視点に欠けていた。

 本研究では、都心型・都心隣接型・ウォーターフロント型の3タイプの超高層マンションを視点場として、居住者がとらえた階層別効用比および眺望価値の定量化を行った。その結果、都心型・ウォーターフロント型における階層別効用比および眺望価値(構成要素の中で最もプライオリティが高い)は、これまでの不動産取引等における考え方とは異なり立地状況により異なること、また、上層ほど高いとされてきた階層別効用比は、ある階までは上昇しその後下落する傾向となる場合もあることを明らかにした。また、眺望対象は「夜景」「朝・タ日」がいずれの型においても高く評価されていることを明らかにした。







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