橋本 巌
指導 田中 啓一教授
まず、首都20キロ圏内でケーススタディ地区として選出した朝霞市のなかで、区画整理事業から取り残された地域の中から不整形地(農地)の公図をもとに実態調査と分類を試みた。さらに事例地における実例にもとづき、換地交換前の評価額と交換後の路線価評価額、不動産鑑定評価額、区画整理方式の評価額の4方式の評価額の格差の比較・検討と分析を行った。その結果から問題点・課題を補正し、実態にもとづく検証を加え、それぞれの所有者が納得するモデル案を作成した。これをもとに所有者(農家)にヒヤリング調査を行い、提案したモデル案に対してそれぞれの立場に立った本音の意見を聴取・整理した。これらの結果に既往研究にもとづく若干の修正を加えて、(限定された条件の中での)新たな交換・換地基準を提案した。