一モビリティハンディキャッパーと鉄道駅の関係をとらえて一
田中正秀
指導:小嶋勝衞教授
都市では外出時の移動手段として公共交通機関の利用頻度が高い。しかし、日本では公共交通である鉄道や地下鉄の駅舎において、モビリティハンディキャッパー(高齢者・障害者を含めた移動制約者)に配慮した構造・設備となっているとは言い難い状況にある。本研究は今後の「高齢社会」をも念頭に置き、モビリティハンディキャッパーが駅舎を利用する際に障害となっている状況や、鉄道会社による現状の対策・整備状況などを調査し、その考察をふまえて公共交通機関のバリアフリー(ハンディキャップを持つ人に対してハード・ソフト両面から障壁を取り除くこと)のあり方について若干の提言を行っている。