借上型公共賃貸住宅の供給動向と居住実態に関する研究

一東京都心部(6区)の状況一


鈴木圭一


指導:小嶋勝衞教授・根上彰生専任講師

 近年、都心6区において民間の土地所有者が建設した賃貸住宅を自治体が借り上げ、主に中堅所得層を対象に貸し付ける公的な住宅供給が行われ始めている。本研究では借.上型公共賃貸住宅(以下、借り上げ住宅)に着目し、現地調査や自治体・土地所有者・居住者へのヒアリング・アンケート調査及び一般の民間賃貸住宅との比較を通して、借り上げ住宅の有効性、並びに問題点を明らかにしている。結果として、一般の賃貸住宅に比べ広さや賃料の点で有利であること、1,000ku未満の土地所有者への住宅建設促進に影響を与えていることを示すとともに、自治体が借り上げることで土地所有者のマンションオーナーとしての自覚の欠如などの問題点も整理している。







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