地区計面制度による規制誘導の物理的・経済的効果に関する研究

一東京都区部における市街地整備の割列分析を通して一


黒木茂


指導:小嶋勝衞教授・根上彰生専任講師

 大都市の既成市街地では、社会経済情勢の変化に対する地区の適応能力を確保する上で、一体的な基盤整備や敷地の統合を規制誘導することが都市計画上の重要な課題となっている。本研究では、こうした課題に対する規制誘導手法を地区計画制度の枠組みで総合的に捉え、その物理的・経済的側面から整備水準と実効性の向上を図る効果的な手法を提案することを目的として、東京都区部における市街地整備事例を対象に、密度指標を用いた整備水準の定量的分析、共同建替事業の採算的優位性の分析、金銭的支援による地方自治体への経済的効果の分析を行うことにより、地区の物理的・経済的特性に対応した規制誘導手法及びその運用に関する提案を行った。







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