平塚美香
指導:小嶋勝衞教授・木村宏非常勤講師
熱エネルギーと環境の問題が社会的に再認識され、都市計画においても未利用エネルギーの活用を検討する必要性がある。本研究では、中規模都市(人口20万以上100万人未満の93都市)を対象に、ごみ焼却排熱、下水処理保有熱、未処理下水保有熱、変圧器排熱の活用をマクロ的な視点で検討を行った。その結果、末利用エネルギーの熱賦存量を推計することにより、都市の賦存状況の相違について把握することができた。また、周辺の用途地域を計測し熱需要量を推計することにより、未利用エネルギー源の立地特性、熱賦存量との関係を定量化することができ、都市計画と連動させた未利用エネルギー源と周辺熱需要地の適正化の可能性を示した。