菅谷 維剛
指導:小嶋勝衞教授・石田道孝専任講師
近年、東京都区部において「高齢者のみ世帯」の住宅困窮問題は大変深刻であり、また、ますます深刻になっていく。そこで、本研究では、この住宅困窮問題に対する有効な一解決策として、民間賃貸住宅を区が借り上げて高齢者に対し供給する手法に着目し、その有効性・役割・問題点について明らかにするため、東京都23区の各高齢者伎宅担当者へ供給実績・供給意向についてアンケート調査(訪問面接回収)を実施した。その結果、供給量・住宅の質の両面からみて借上型住宅は住宅困窮問題に対し有効であると判断した。また、都や国の補助の有効性を確認し、今後供給促進のために、借上契約の更新時においても都や国が補助を行うことを提案した。