台湾の土地政策における「平均地権」制度の改良・修正に関するの研究

一都市言十画・開発政策への活用に向けて一


施智 強


指導:小嶋勝衞教授・根上彰生専任講師

 近年、東アジア地域の地価変動により土地、住宅問題が起きている。台湾でも40年問一貫して社会改良・公平の土地政策を追求してきたにもかかわらず、土地政策が空洞化し、大きな問題になった日本では十地所有権の原則的自由を前提にした土地政策が宅地の供給拡大をはかる、公共的、計画的な政策となっている。一方、同じ政策の台湾は今回「平均地権制度」改正によって土地所有に対する規制と開発利益の公共還元の強化により、今日の経済社会への対応に理想的な土地制度を目指した。その経験は今後、日本の土地政策にとって大きな教訓となるに違いない。 最後に、日本の定期借地権制度を検証し、台湾の都市計画・土地開発への活用方法の提案を試みた。