下水の保有熱および処理水を活用した下水処理場の上部空間利用に関する研究


大越 紳介


指導:小嶋勝衞教授・石田道孝専任講師

 地球環境問題が深刻になってきている近年、環境負荷の低減を提案した開発や新たな都市空間利用の創出手法が問われてきている。その中の一手法として下水処理場の上部空聞利用が考えられるようになってきた。本論では処理場の上部空間利用と今後新たに期待される都市のエネルギープラントとしての処理場の役割を考え、方向性を検討するものである。研究方法として@処理場とその周辺の現況分析、A下水の保有熱・処理水の有効活用の検討、B三河島をケーススタディ地区とした事業有用性の検討をした。結果として、今後処理場のエネルギープラントとしての役割は大きく、上部空間利用はエネルギーの利用効率、ランニングコスト両面より有効であることが分かった。